LEDの測定

LEDは幅広い用途において急速に従来型の光源にとって代わりつつあります。LEDは小型、安価で、かつ電力効率が良く、寿命が長い等、その利点を挙げたらきりがありません。

LEDは下記の産業用途で最適光源となりつつあります。

  • 紫外線硬化(UV硬化)
  • 食物・水の抗菌処理
  • 低出力UV/VIS照射の医療用途
  • 医療用およびマシンビジョン用、あるいは顕微鏡検査用の照明システム

どのような工業プロセスにおいても、生産効率に対する要求度がますます高まっているため、安定性と確実性が求められています。例えば接着剤の紫外線硬化(UV硬化)等LEDベースのプロセスでは、ピーク性能を維持できるようにLED光源をモニターする必要があります。正しく定義されたLEDパラメーターを適切にモニタリングすることで予防保全期間を定めるために役立てる事が出来、またプロセス制御が可能になる事で理想的には作業を中断せずにパラメーターを自動的に補正し、当該プロセスを特定の目標値内に収めることが可能となります。
用途にもよりますが、重要なLEDパラメーターには放射照度(W/cm2)、線量(単位時間内の積算量J/cm2)、さらにはfluxまたは出力(W)が含まれます。スペクトルデータも重要な場合があります。
但し、これらのLEDパラメーターを測定する場合には若干の注意が必要です。LEDはレーザーとはだいぶ異なりますが、同様に通常のランプとも大きく異なります。LEDのビームは通常広範に発散し、スペクトル分布のピークも広い傾向があります。これはレーザーのような狭い範囲にピークが有る訳では無く、かといって広帯域に広がっているわけでもありません。
放射照度・線量測定の分野においてOphirはPD300RMセンサーシリーズを提供しています。この機種はUVフォトダイオードディテクターをベースとし、センサーの測定波長範囲全体にわたって校正されており、これによって単一センサーで全スペクトルピーク範囲に対応することが可能となっています。さらにPD300RMセンサーにはコサイン補正された拡散板が備わっており、入射角の影響を排除することが可能です。
総放射出力測定のニーズに対しては、Ophirでは様々なサイズ・形状の積分球を提供しています。これらはセンサー付き、完全校正済みで提供されていますが、お客様が自社のセンサーを使用する場合はセンサーなしで提供することも可能です。 (内側から照射する事で均一光源とする等)積分球の大半のモデルには、スペクトル解析など追加測定目的のための光サンプリングを可能にする複数のポートが設置されています。
Ophirはルックスまたはフートキャンドル単位で照度を測定する測光センサーPD300-CIEも提供しています。当社のオンラインLEDセンサーファインダーで、御社におけるLED測定に最適なセンサーをお探しください。