クリーニングとメンテナンス

一般的な注意事項

1. レンズの外側には高耐久/耐エロージョンコーティング(MIL規格準拠)が施されていますが、ホコリや砂などをクリーニングするときコーティングに傷がつき、レンズの性能低下につながることがあります。

2. レンズのクリーニング時には、工具や鋭利なものを使用しないでください。

A. 硬い粒子や汚染物質の除去

クリーンルーム:圧縮窒素でほこりなどの粒子を吹き飛ばします。
現場:流水でレンズをすすぐか、濡れた布で砂や塩分などの汚れをそっと拭き取ります。
柔らかなティッシュペーパーやレンズクリーニングティッシュでレンズを拭きます。

B. 溶剤を使用したクリーニング

  • 用途に応じた溶剤:
  • アセトン – グリースの除去
  • エタノール – 指紋などの汚染物の除去
  • アルコール – 使用前の仕上げクリーニング

1. ティッシュペーパーをアルコール / プロパノール / アセトンまたはエタノール(試薬グレード)に浸します。

2. 「S」字状の動きで同じ場所に1回以上手が行かないようにレンズを拭きます。

3. レンズがきれいになるまで、2の手順を繰り返します。毎回新しいティッシュを使用してください。

C. 積極的なクリーニング

レンズの表面に傷がついたり、コーティングが損傷するおそれがあるため、この作業を行う前にOphirに連絡することをお勧めします。現場では、この作業を行わないでください。

1. 酸化アルミニウム粉末と蒸留水で溶液を作ります。Ophir CO2洗浄液も使用できます。

2. ティッシュペーパーやコットンボール(天然綿100%)を溶液で湿らせます。力を入れずに、レンズ面を円を描くように拭きます。

3. ティッシュペーパーでレンズについた洗浄液を拭き取ります。レンズがきれいになるまで、毎回新しいティッシュを使用して清掃を繰り返します。

4. 上記Bで説明した溶剤でクリーニングします。
この方法で清掃しても効果がない場合や、レンズに傷がついている場合は、専門的なメンテナンスを受けるためにOphirにレンズをお送りください。

Ophir光学系クリーニングキット:

  • エアバルブ
  • 研磨剤(酸化アルミニウム研磨粉末)
  • プロパノール、アセトン用ディスペンサー
  • 指サック
  • コットンボール
  • レンズクリーニングティッシュ(光学機器用紙)P/N 910000
クリーニング、手順書のダウンロード>